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2011年07月25日

夏の日の山仕事

 暑さ厳しい毎日ですが、まだまだはこれからですねicon01

 今年の夏を乗り切るために、へ足を運んでみてはいかがでしょうかicon63

 山も確かに暑いですが、街の中とは違います。木陰で体を休めたりface17、沢の水の流れる音やヒグラシの鳴く声を聴いて涼むことができます emoji32emoji33emoji34


 
 それでは、最近の私の仕事についてお話しましょうemoji44

 今の時期(4~8月)は木を伐るのに不向きな時期なので、主に「造林作業」をしています。

 造林作業」とは、苗を植えてから成木になる前までの、木を育てるための仕事です。
 
 何十年と経った大人(成木)は、人が押してもビクともしないので強い存在に見えます。しかし、子供(苗木)のときは他の草に負けていたら草を刈ってやりface16、ツルにからまれていれば退治してやりemoji30、風に倒されていれば棒で起こしてやりemoji11、動物にかじられていれば守ってやるface11…と、とにかく心配が絶えず世話がやけますicon10
 
 太くてまっすぐで立派な木emoji08を育てるためには、植えてから丁寧に世話をしていくこと大切なのです。


 そしてこの造林作業が大変なのですicon10

 夏場は炎天下での「下刈り」です。

 「下刈り」とは、植えた苗が草に覆われて成長が妨げられないように草を刈る仕事です。 

 草刈りと言っても、庭の草刈りとは一味違いますicon23

 山では草もエネルギーに満ちていて、「皆伐」(すべての木を伐採して、丸太を運び出して売ること)をして木がなくなると、我こそは次の天下を取るのだと言わんばかりに草が勢力を増し、あっという間に人の背丈ほどに伸びて苗木も見えなくなりますface08

 そこで、苗木を救出するべく、人が草を刈ってあげるのですemoji09

 今は刈払機で全体の草を刈ってしまうのが主流ですが、私のところでは、昔ながらの下刈がまで「つぼ刈り」をしています。

 「つぼ刈り」とは、苗木の周りの草だけを刈って他の草は残す刈り方です。
  目的…①動物の食害から苗木を守るため。彼らの食料になる草を残す、また、苗木を彼らから見つかりにくくする。②冬の寒さから守る など。


 つぼ刈りが動物の食害を完璧に防ぐとは言えませんが、実際にいくつかの山で続けてみて、いろいろな対策の中でも効果があると感じていますemoji49

 下刈がまは普通の鎌より大きく、柄が1m以上あるため立ったままバッサバッサと草を刈ることができます。

 次々に草を刈り進め、苗木を救い出すのは爽快です。

 鎌の切れ味が悪くなると、ペースが落ちて体に余計な負担がかかるので、休憩ごとに砥ぐことが大事ですicon12

 そして、夏の日差しに耐え、蜂の巣との遭遇におびえながら、ひたすら下刈りは続きますface15

 幸い、私の親方の山は下刈りをする山が少ないので、暑さで体を壊さぬよう、のんびりとやっていますemoji50

 
 汗だくで仕事をしている私の姿では見苦しいのでicon10、今年初めて山に作った畑で収穫した野菜をお見せしますicon64

夏の日の山仕事

 無農薬、無肥料で立派なキュウリシシトウができましたemoji02まさに山の栄養をいただいた、山の恵みです。もうすぐ、ミニトマトとナスが収穫できそうで楽しみですemoji28

 
 
 最後に、山の仕事は、地域や山主さんの考えなどで大きく違います。用語や道具などは私の仕事場で使っている言葉で書かせていただきました。
 まったく違った方法がある など、ご指摘、ご意見をいただければ幸いです。



 林業女子 木子 

 
 

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Posted by 林業女子会@静岡 at 21:59│Comments(0)ブログ
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