2012年01月27日
楽器と木材 第一楽章♪弦楽器♪
林業女子会@静岡では隔月で自主勉強会を行っています
今回は「楽器に使われる木材」でした
♪弦楽器 ♪管楽器 ♪打楽器 を
これから3回に分けてレポートします
楽器にはきれいな音を奏でる以外に
磨耗への強さ
軽さ
見た目の美しさ
など様々な機能が求められます
そのため、一つの楽器にも様々な種類の木が使われています
まずは、身近な楽器の一つ
ギター
ヨーロッパで発達したので、国産材はほとんど使われません
ここで代表のノートを大公開!

見づらくてごめんなさい
ギターの各部位に使われている樹の名前と、その特徴が書いてあります
↓↓↓
表板 : 音を響かせるため、柔らかい木 → スプルース(トウヒ)
側板、裏板 : 音を跳ね返すため、堅い木 → ローズウッド
棹 : 楽器が重くなるのを防ぐため、強くて軽い木 → マホガニー
指板 : 摩耗に強い
→ 黒檀
下駒 : 弦を張るので強さが必要 → 黒檀
スプルースだけが針葉樹、他は広葉樹です。
バイオリン
ほとんどギターと同じですが、
側板、裏板、棹→メープル(カエデ)
このメープルは、縞杢(モク)という模様がある木を使います
繊維が波打っているために出来る模様で、
他にも泡杢、鳥目杢など色々あり、装飾的な目的で使われます
ここから楽器の作り方で、木ならではの工夫をご紹介
1つ目は、バイオリンやギターの表板と裏板。
実は2枚を張り合わせて出来ています
ここで再び代表のノート!

このように左右対称にあわせることを
ブックマッチ と言うそうです(わかるかなー 見づらくてごめんなさい)
木は生き物ですから、年輪が詰まっていたり、広がっていたりします
が、これが曲者なんです
音は、詰まった部分ではしっかり跳ね返り
広がっている部分では吸収されがちです
(トンネルで大声を出した時と、布団の中では違いますよね)
そのままでは均等に響きません
これをブックマッチにすることで
一枚の板に混ざっている色々な性質をマスクしているんですね

これはギターの裏板(ローズウッド)ですが、
やっぱりブックマッチになっているのが分かるでしょうか
もちろん、側版もブックマッチ
もうひとつ、木ならではの方法をご紹介
丸太から材料を採るときにはノコギリではなく
ナタを使います(イメージは薪割り)
繊維に沿って割ることで
木の繊維が壊れる
のを最小限にすることが出来
音色が良くなるそうです
次に、この木のブロックから表板を削っていきますが
そのときも、繊維に沿って!が重要
どうやって見極めるのか
職人さんのなせる技です
直接話を伺ってみたいです
まだまだ勉強会は続きますが、今日はここまで
代表 フジシマ
今回は「楽器に使われる木材」でした
♪弦楽器 ♪管楽器 ♪打楽器 を
これから3回に分けてレポートします
楽器にはきれいな音を奏でる以外に
磨耗への強さ



など様々な機能が求められます
そのため、一つの楽器にも様々な種類の木が使われています

まずは、身近な楽器の一つ
ギター
ヨーロッパで発達したので、国産材はほとんど使われません

ここで代表のノートを大公開!

見づらくてごめんなさい

ギターの各部位に使われている樹の名前と、その特徴が書いてあります
↓↓↓
表板 : 音を響かせるため、柔らかい木 → スプルース(トウヒ)
側板、裏板 : 音を跳ね返すため、堅い木 → ローズウッド

棹 : 楽器が重くなるのを防ぐため、強くて軽い木 → マホガニー
指板 : 摩耗に強い

下駒 : 弦を張るので強さが必要 → 黒檀
スプルースだけが針葉樹、他は広葉樹です。
バイオリン
ほとんどギターと同じですが、
側板、裏板、棹→メープル(カエデ)
このメープルは、縞杢(モク)という模様がある木を使います
繊維が波打っているために出来る模様で、
他にも泡杢、鳥目杢など色々あり、装飾的な目的で使われます

ここから楽器の作り方で、木ならではの工夫をご紹介
1つ目は、バイオリンやギターの表板と裏板。
実は2枚を張り合わせて出来ています
ここで再び代表のノート!

このように左右対称にあわせることを
ブックマッチ と言うそうです(わかるかなー 見づらくてごめんなさい)
木は生き物ですから、年輪が詰まっていたり、広がっていたりします
が、これが曲者なんです

音は、詰まった部分ではしっかり跳ね返り
広がっている部分では吸収されがちです
(トンネルで大声を出した時と、布団の中では違いますよね)
そのままでは均等に響きません

これをブックマッチにすることで
一枚の板に混ざっている色々な性質をマスクしているんですね


これはギターの裏板(ローズウッド)ですが、
やっぱりブックマッチになっているのが分かるでしょうか

もちろん、側版もブックマッチ

もうひとつ、木ならではの方法をご紹介
丸太から材料を採るときにはノコギリではなく
ナタを使います(イメージは薪割り)
繊維に沿って割ることで
木の繊維が壊れる

音色が良くなるそうです

次に、この木のブロックから表板を削っていきますが
そのときも、繊維に沿って!が重要
どうやって見極めるのか


直接話を伺ってみたいです

まだまだ勉強会は続きますが、今日はここまで
代表 フジシマ
